あまこだて
尼子館
尼子館 供養塔  訪問年月日  2010年5月26日 / 2012年6月30日
 別称  比丘尼館
 所在地  秋田県南秋田郡八郎潟町浦大町
 創築者  −
 主要城主  尼子四郎
 築城年  −
 廃城年  −
 様式  山城
 構成  主郭・腰郭・段築
 遺構  郭・土塁
 設置・復原物  石碑
 文化財指定  −
 ■ 沿革
尼子館は浦城の西方に隣接しており、位置と規模から鑑みて浦城の出城としての役割が考えられる。
館主としては尼子四郎の名が伝わる。

一説には浦城が戦に巻き込まれた際に、非戦闘員である婦女子が逃げ込んだ事から尼子館と呼ばれたとも言われる。麓には浦城落城後、城主である三浦氏関連の女性が尼となって庵を結んで供養したと伝わる。


 ■ 構成
浦城の西方に隣接し、標高約90m程の単郭の山城である。
頂部を主郭とし、主郭から七段の段築が設けられている。


 ■ 現況
現在、麓には供養塔が祀られ、頂部までの登道はNPO法人「浦城の歴史を伝える会」よって整備されている。

■ 登口
南側より登道が始まる。
■ 登道
かなりの急勾配である。
■ 段築
頂部付近に七段の段築が設けられている。
■ 主郭
頂部の平場が主郭跡である。
■ 主郭北側
高岳山に向かう道が続く。
■ 主郭よりの眺望
主郭の西側に一段低く平場が設けられている。
八郎潟および旧羽州街道が一望できる。
■ 五輪塔
かつて付近に散在していたものを集めて麓に祀っている。
梵字が対をなしていないため、これより多くの碑があったと推定される。同時に多くの人骨も発見されていることから、浦城で滅びた三浦氏一族を埋葬していた可能性もある。