くもさきじょう
雲崎城
雲崎城 遠望  訪問年月日  2005年5月28日
 別称  −
 所在地  秋田県秋田市浜田字館の丸
 創築者  −
 主要城主  小野筑後守
 築城年  文禄年間(1592〜96)
 廃城年  慶長7年(1602)
 様式  平山城
 構成  −
 遺構  郭・空堀
 設置・復原物  −
 文化財指定  −
 ■ 沿革
雲崎城は湊安東氏配下で8,000石を領した小野筑後守の居城であるが、亀田の天鷺館主である赤尾津光善に攻撃されたため、小野氏は新屋に逃れた。
その後、赤尾津氏の所領から最上義光配下であり雄勝郡岩崎城主・原田河内守光俊に継がれ、さらに最上氏が滅んだ後は一時天領となっていた。

慶長7年(1602)に佐竹氏が秋田に国替になってからは廃城となった。


 ■ 構成
城跡の周辺には大小の堤が存在している。


 ■ 現況
現在主郭跡と思われる場所に稲荷神社が祀られている。
館跡の中心部には県道が通り、宅地化や公園などにより遺構は不明である。

■ 主郭入口
主郭は現在県道65号線脇の稲荷神社となっている。
鳥居をくぐると公園の遊具があり、当時の面影はほとんど無い。
■ 主郭頂部
稲荷神社境内。思ったより小ぢんまりとしている。
■ 主郭南側
右に見えるのは県道65号線。
以前は標柱も建っていたとのことだが今は城跡を示す物は何も無い。
■ 主郭東側の郭
主郭をぐるりと周って奥に土塁のような壁に囲まれた道を進むと空き地が広がっている。
広さ的にも郭に使われたのでは。
■ 北側登り口
おそらくここが城の北側にあたるものと思われる。
■ 橋堤
周囲は住宅地ながら非常に堤が多い。
これは主郭北側にある堤で、奥には土塁のような段差が見える。
■ 土塁跡らしき段差
■ 空堀跡
うっそうとした杉林となっているが、底はかなり深い。
■ 土塁跡
主郭入口から旧国道7号線方面を見たところ。
ちょうど宅地が建っているところにそれらしき段差がある。
ひょっとしたら当時はあんな感じで建造物があったのだろうか。