くろかわだて
黒川館
黒川館 説明板  訪問年月日  2004年8月14日
 別称  −
 所在地  秋田県横手市黒川字館
 創築者  黒川縫殿助か
 主要城主  黒川氏・黒沢氏
 築城年  天文年間(1532〜54)
 廃城年  天文年間(1532〜54)
 様式  平城か
 構成  −
 遺構  −
 設置・復原物  説明板
 文化財指定  −
 ■ 沿革
黒川館は天文年間(1532〜54)に黒川縫殿助が築いたとされるが、黒沢甚兵衛道家の居館であるともされ、詳細は不明である。
黒川縫殿助は戸沢氏の家臣であり、戸沢氏が小野寺氏と戦った天正15年(1587)の阿気野合戦や、安東氏と戦った唐松野合戦にも参加している。
一方、黒沢甚兵衛道家は小野寺氏の家臣で義道の信任も厚く、天正9年(1581)には小野寺氏の若年寄に就き、天正14年(1586)の有屋峠合戦や八柏道為の暗殺など活躍した。慶長6年(1601)、小野寺氏の所領が没収となると道家は佐竹氏の家臣となり、新田開発や大坂の陣などで活躍した。
この黒沢甚兵衛道家は和賀氏の抑えとして山内城の城主であったが、出世と黒川縫殿助の所領変更に伴って黒川館館主になったのかもしれない。廃館の時期も諸説あり、小野寺氏の所領没収の慶長6年(1601)や天正18年(1590)に豊臣秀吉の命によって破却された「戸沢三十五城」の一つであるともされる。

 ■ 構成
昭和30年頃まで「2反歩許りの雑木林の丘陵地で周囲に堀を廻した跡もあった」とされる。


 ■ 現況
現在は水田となっており、遺構は一切残っていない。

■ 説明板周辺
当時の面影はまったく無く、水田ばかりである。
■ 黒川館遠望
西側より望んだところ。