ももかわだて
百川館
百川館  訪問年月日  2010年4月24日
 別称  −
 所在地  秋田県男鹿市脇本百川馬場台
 創築者  −
 主要城主  −
 築城年  −
 廃城年  −
 様式  山城
 構成  主郭・帯郭
 遺構  郭・土塁・空堀
 設置・復原物  −
 文化財指定  −
 ■ 沿革
百川館の館主・沿革等は不明であるが、文治5年(1189)の奥州合戦の論功行賞により小鹿島(現・男鹿市)一帯の地頭職を任じられた橘公業の所領、「桃河」の事であると考えられる。

百川館は恐らく橘氏の家臣、もしくはその代官の居館であったと想定できる。


 ■ 構成
男鹿街道が南北に通る下桃川集落の北側、宝光院の裏手の丘陵上に位置する。
舌状の基部を幅約8mの空堀で分断し、空堀東縁には掘り下げた土を利用したと思われる高さ約3mの土塁が設けられている。
主郭は三角形状で南側には帯郭が位置する。


 ■ 現況
現在、百川館跡は雑木林となっており、郭・土塁・空堀等の遺構は比較的良好に残っている。

■ 空堀
主郭と基部を分断する空堀跡。
■ 土塁
上記画像右側、空堀の東縁には土塁が設けられている。
■ 主郭
宝光院裏手が主郭跡となっている。
■ 主郭東端
段築が確認でき、主郭の一部が張り出している・
■ 宝光院
男鹿街道沿いに位置する。この奥が百川館となっている。