ささだて
笹館
笹館 土塁跡  訪問年月日  2012年4月14日
 別称  −
 所在地  秋田県大館市比内町笹館字笹館
 創築者  −
 主要城主  浅利勘兵衛頼重
 築城年  −
 廃城年  −
 様式  平城
 構成  −
 遺構  土塁
 設置・復原物  −
 文化財指定  −
 ■ 沿革
笹館の詳細は明らかではないが、『郷村史略』には村の西側小高き所に位置すると記され、比内浅利氏初代則頼の弟・浅利勘兵衛頼重の居館であったとしている。
頼重は浅利氏3代勝頼の二男・頼広を養嗣子として迎えていたが、頼広の兄である4代頼平が慶長3年(1598)に大坂城にて急死したため、浅利氏は滅亡する。
後に比内地方を秋田実季が平定する際、頼広はこれに対して蜂起したが笹館において討死した。


 ■ 構成
引欠川東岸の笹館集落の北西に位置する平城である。
明確な遺構は残っていないが、土塁と思われる土手状のものが残る。


 ■ 現況
現在は養牛寺の境内となっている。

■ 養牛寺入口
笹館集落の北西に位置する。
■ 北側
比高数メートルの高台が位置している。
■ 北側遠望
上記画像を南西側より望んだところ。
数段の段築が確認できるが、これが往時の遺構であるかは不明。
■ 土塁跡
寺の東側に残る。土塁と推測されるが、寺院建立時のものである可能性も残る。
■ 境内
寺の敷地が笹館跡と推定される。