■ 沿革 鷲尾館は和田五郎盛季の家臣の館であったといわれる。 和田五郎盛季は鷲尾館の南方約500mの地に位置する鬼王館を居館にしていた。 　■ 構成 鬼王館の北側、標高30〜48mの井川丘陵上に位置する。 �T郭は羽州街道に面し、東側に空堀を設けている。�T郭の東側に�U郭と�V郭が位置し、それぞれ�U郭は北側で東西35m×南北30m、�V郭は南側で東西50m×南北30mで帯郭を伴う。 さらにその東側に�W郭が位置し、東西15m×南北20mの規模である。東端には�X郭が位置し、主郭と推定される。�X郭の北側には幅10m、長さ20mの空堀を設け、北側に存在する築掛館と分断されている。 　■ 現況 現在、館跡のほとんどは林となっているが、郭跡、空堀などの遺構は比較的良好に残っている。 ただし、標柱・説明板などの案内は皆無である。

■　入口 �T郭南側に位置する。

■　�T郭 現在は畑地として利用されている。

■　�T郭頼の眺望 館域の西端、羽州街道に面し、眺望に優れている。

■　�T郭東側空堀 �U〜�V郭へ続く基部を空堀で分断している。

■　�T郭北側空堀か 浸食谷により分断されている。

■　�U郭 北端に位置する。

■　�V郭 �U郭南側に位置する。

■　�V郭帯郭 南西側に一段低く帯郭を設けている。

■　�W郭 館域中心部に位置する。

■　�X郭北東縁部 一部土塁状の土盛が確認できる。

■　�X郭土塁跡 �X郭中央部を南北に走り、郭を東西に分断する土塁跡。

■　�X郭 城域中、最も広い郭である。

■　�X郭北側空堀 鷲尾館の北側に隣接する築掛館と分断する空堀。