からかわじょう
唐川城
唐川城 遠望  訪問年月日  2005年8月21日 / 2006年8月19日
 別称  −
 所在地  青森県五所川原市相内
 創築者  −
 主要城主  安東氏
 築城年  −
 廃城年  −
 様式  山城
 構成  一ノ郭・二ノ郭・三ノ郭
 遺構  郭・井戸跡
 設置・復原物  説明板・展望台
 文化財指定  −
 ■ 沿革
唐川城は福島城の支城であった。
標高160mの高さにある山城であるため、平城である福島城の物見的存在もあったと思われる。
発掘状況からして古代(10世紀後半)の防御性高地集落を利用し、中世に安東氏が臨時に改修・利用したものと推察される。

嘉吉3年(1443)、南部氏によって居城である福島城を追われた安東盛季はこの唐川城に逃れたが、その後さらに柴崎城に逃れた。結果的に柴崎城からも撤退し、安東氏は渡島(蝦夷地)へ逃れ、唐川城もそれに伴い廃城になったものと思われる。


 ■ 構成
城の南側には唐川が、北側には山岳に連なり自然の要害に守られた要害である。
主郭奥部の北側に2ヶ所の貯水池があり、「井戸」と呼ばれている。郭は堀と土塁によって3つに仕切られている。


 ■ 現況
現在は主郭南側に駐車場が設けられ、見晴らしのよい展望台になっている。

入口
右側の道は春日内観音堂を経て展望台へ至る。
左側の道も逆側から展望台へ続いている。
■ 春日内観音堂入口
■ 春日内(はるひない)観音堂
かつてここには竜興寺と春品寺跡であったといわれ、奥院は鞘堂で堂宇は飛龍宮といわれる。
元和9年(1614)に観音堂として建て直されたが、明治に至って神仏分離によって観音堂は廃堂となった。その後大正時代に入り、飛龍宮を廃して春日内観音堂とした。
■ 展望台
郭は3つに分けられ北より一ノ郭・二ノ郭・三ノ郭と呼び、この展望台は三ノ郭の南端にあたる。
■ 南端
展望台南端、すなわち三ノ郭南端である。
■ 駐車場
展望台駐車場より北側の三ノ郭奥・二ノ郭・一ノ郭を望んだ所・・・
というより望もうとしたが傾斜と茂みで無理であった。
■ 展望台からの眺望
画像左側に福島城が、真中あたりに十三湊遺跡(安東氏館跡)が見える。