■ 沿革
平館の創建時期や沿革は不明であるが、南北朝時代である建武3年(延元元・1336)〜明徳3年(元中9・1392)の間、北畠顕家より地頭職に任じられた大竹和泉守が館主であったとされる。
位置的には八丁目城の南西0.7km、土合館の西方約1kmという両城館のほぼ中央に配置されており、両城の出城としての位置付けであったものと思われる。
また、奥州街道沿いに位置しているため、街道の抑えとしての機能を有していたと思われる。
■ 構成
平館は単郭の館であり、奥州街道沿いに位置している。
■ 現況
かつては付近に土塁状のの高まりが存在し、石碑が建てられていたとされる。
現在、館跡は県道52号線によって分断されており、遺構としては郭跡がわずかに残る。
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■ 館跡西側
現在はレストラン「エスポアール」となっている。
入口に平館の簡単な説明書が貼られている。 |
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■ 県道52号線
かつての奥州街道は館跡の100m程度西側の場所に通っていたが、後にこのバイパスが通ったため館跡が分断されている。 |
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