いのはなだて
猪鼻館
猪鼻館  訪問年月日  2009年9月5日
 別称  広済寺館
 所在地  岩手県花巻市石鳥谷町猪鼻
 創築者  −
 主要城主  猪鼻氏
 築城年  −
 廃城年  −
 様式  山城
 構成  主郭・二ノ郭
 遺構  郭・土塁・空堀
 設置・復原物  説明板
 文化財指定  −
 ■ 沿革
猪鼻館の詳細は不明であるが、稗貫氏の家臣である猪鼻氏の居館であった。
猪鼻氏は猪鼻弥十郎、猪鼻大炊らの名が伝わるが関連は不明である。天正年間(1573〜93)には猪鼻広済が200石をもって館主であったとされるが、天正18年(1590)の和賀・稗貫一揆の際に一揆勢として参加し、一族らと共に討死した。


 ■ 構成
同じく稗貫氏の家臣である八重幡氏の居館・八重幡館の北東約2kmの地に位置する。
主郭は東西約73m×南北約55m、比高約10mの規模である。北側と西側を崖によって遮断し、東側には空堀・土塁によって丘陵根本より区切られていた。
東側の空堀を隔てて二ノ郭が位置し、奥行約180mの規模である。


 ■ 現況
現在、館跡の南側は猪頭山広済寺の敷地となっており、大分改変されている。
裏山に当たる北側は比較的良好に遺構が残っている。

■ 館跡入口
館跡中央部を横断する形で道路が通っている。
■ 広済寺入口
説明板が設けられている。
■ 広済寺境内
館跡南側に位置する。
■ 主郭北側跡
広済寺の裏山に当たる。
■ 主郭土塁跡か
一部土塁状の部分が残る。
■ 主郭北側北縁部
北側と西側は崖となっている。
■ 西側外周
街道側に位置しており、堀跡と思われる水路が流れている。
■ 北側外周
崖となっている。
■ 地図
説明板より。