■ 沿革
犬吠森館の沿革は不明であるが、高水寺斯波氏の当主であると思われる「志和孫三郎」の伯父・東民部なる者が犬吠森に居住していたとされる。
それ以外の詳細は不明であるが、立地的に高水寺城の支城的役割を果たしていたものと思われる。
■ 構成
高水寺城から北上川を挟んで東方約1kmの地に位置する。
主郭は比高約60m、東西約60m×南北約80mの規模であり、北側・西側・南側の三方向に派生する尾根上に各郭が存在する。また東方は二重堀を配している。
■ 現況
現在、犬吠森館跡の西側に館森神社が祀られている。
主郭跡は未整備であり、ほとんどが藪となっている。
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■ 館森神社入口
北上川東岸の遠野街道(現在の国道456号線)沿いに位置する。 |
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■ 館森神社登道
急斜面に金属製の階段が設けられている。 |
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■ 館森神社
現在は館森神社境内となっているが、その比高から物見的役割があったものと思われる。 |
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■ 館森神社入口
東側の出入口。後世の改変のものであると思われる。 |
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■ 平場跡
館森神社東側。現在は畑地となっている。 |
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