じゅうにちょうめじょう
十二丁目城
十二丁目城 標柱  訪問年月日  2003年8月2日 / 2009年4月18日
 別称  獅子ヶ鼻城
 所在地  岩手県花巻市十二丁目
 創築者  伊藤右市之助裕光
 主要城主  十二丁目氏
 築城年  永享年間(1429〜1440)
 廃城年  文禄2年(1593)
 様式  平城
 構成  −
 遺構  堀
 設置・復原物  標柱
 文化財指定  −
 ■ 沿革
十二丁目城は稗貫氏の家臣・十二丁目氏の居城である。
創建・沿革に関しては明らかではないが、永享年間(1429〜1440)に伊藤氏が十二丁目城に拠った際、十二丁目氏を名乗ったものとされる。
『蜷川家記』によると、天文24年(1555)に稗貫大和守義時が上洛した際に引連れた家臣の中に十二丁目下野守の名が見える。

永禄年間(1558〜69)、稗貫氏の家臣であった大迫城主・大迫氏が主家に反逆した際、十二丁目右市之助裕光が出陣している。しかし裕光は大迫氏家臣である小池沢筑前守に討たれた。裕光の子である十二丁目佐渡守と斎宮の兄弟は父が討たれた後、再度大迫氏を攻撃し、活躍したとされる。

天正18年(1590)、稗貫氏が豊臣秀吉の奥羽仕置により所領没収となると、十二丁目氏もこれに従って滅亡した。それにより十二丁目城は廃城となり、後に南部氏に引渡されたが、文禄2年(1593)に破却された。


 ■ 構成
平城であったとされるが詳細は不明である。


 ■ 現況
現在は城跡に標柱が立つが、畑や住宅地となり、堀の一部を除いて遺構は不明である。

■ 標柱
木製と石製の標柱が各1本ずつ建てられている。
■ 堀跡か
現在は畑となっている。
■ 堀跡か
畑の奥に残る水堀跡。
現在は一部用水路となっている。
■ 堀跡か
上記画像に続く。
■ 堀跡
東端は北上川に続いている。
■ 北上川
城の北東側を流れる。