たまやまだて
玉山館
玉山館 大館跡  訪問年月日  2009年10月23日
 別称  −
 所在地  岩手県盛岡市玉山区玉山字一笠
 創築者  河村小三郎直秀
 主要城主  玉山氏
 築城年  16世紀後半か
 廃城年  慶長年間(1596〜1615)
 様式  山城
 構成  大館・小館
 遺構  郭・土塁・空堀
 設置・復原物  説明板・標柱
 文化財指定  盛岡市指定文化財
 ■ 沿革
玉山館は河村氏の一族・玉山氏の居館である。
南部氏26代信直の時代、河村小三郎直秀が玉山村を与えられ、玉山館を築いて玉山氏を名乗った。ちなみに直秀の孫娘は南部氏29代・重信の正室となっている。

慶長2年(1597)、南部信直が盛岡城の築城に取掛かった際、玉山氏は盛岡に移り、玉山館は破却された。


 ■ 構成
玉山館は姫神山より延びる丘陵の先端に位置する。
大館・小館の二つの郭によって構成されており、南側に位置する大館は東西約70m×南北約105mの台形状となっている。
深い空堀を挟んで北側に小館が位置し、東西約25m×南北約40mの規模で楕円形状となっている。


 ■ 現況
現在、館跡は農地となっているが、郭部分は使用されておらず、遺構の保存状況は良好である。

■ 街道跡
館跡の西側を通る。この先は姫神山に続いている。
■ 堀跡
大手前の堀跡である。
現在は用水路となっているが、画像左側の敷地も堀跡であったようにも見える。
■ 大手口
館跡の西側に位置し、標柱・説明板が設置されている。
■ 大手道
大手道を登ると郭跡が見えてくる。
画像は大館である。
■ 大手道
画像中央部の郭は小館。
空堀を挟んで反対側が大館である。
■ 空堀跡
大館と小館を区切る空堀跡。
■ 大館
最高所に位置し、最も規模が大きい。
■ 大館東側切岸跡
急峻な崖である。
■ 大館南端
見事な三角形状である。
■ 大館よりの眺望
町内を望む。
■ 社
大館北端に祀られている社。
■ 大館北東側
傾斜で低くなっている。
■ 小館遠望
大館より小館を望む。
■ 大館腰郭
大館外周に位置する腰郭である。
画像は大館東側。
■ 小館外周
画像左側が小館である。
■ 小館外周
小館西側である。
■ 小館
まったく整備されておらず、晩秋の頃にも拘らず物凄い藪である。