ちょうめいだて
長命館
長命館 郭跡  訪問年月日  2006年7月16日
 別称  深沢城
 所在地  宮城県仙台市泉区加茂2丁目
 創築者  −
 主要城主  長命氏
 築城年  −
 廃城年  −
 様式  山城
 構成  −
 遺構  土塁・空堀跡
 設置・復原物  説明板
 文化財指定  −
 ■ 沿革
長命館は『仙台領古城書立之覚』では「国府中山上物見岡」とし、『封内風土記』では「錦戸太郎国秀(西木戸太郎国衡か)」の居城であるとしている。
しかし錦戸太郎の伝承は宮城県内各地の城館跡に伝わっている事、また物見ヶ岡城の伝承は所在地が位置的に符合しない事から安易に信じることは出来ない。また昭和60年(1985)の発掘調査の結果、鎌倉時代中期以降の館跡であることが判明した。

ただ長命館は戦国期に国分氏の所領内であり、国分氏の家臣に「国分勇者長命別当」の名が見える事から長命氏の居館であったものと思われる。


 ■ 構成
仙台平野北部を流れる七北田川南岸に位置する。規模は東西250×南北250mほどであり、内部は空堀によって5つの郭に分かれており、その郭が北から南、東へと「C字型」の配置になっている。各郭はそれぞれ空堀・土塁・土橋などによって構成されており、高い防御性を持った要害である。


 ■ 現況
現在は長命館公園として整備されている。

■ 東側入口
説明板脇を登っていく。
■ 登道
上記画像をさらに登ったところ。
■ 展望台入口
■ 展望台
東側に面しており、かつての郭の一つだったと思われる。
■ 眺望
泉区が一望できる。
■ 郭跡
中央部の郭跡と思われる。
■ 空堀跡
上から見たところ。
館内はこのような空堀がめぐらされており、各郭を仕切っていたようだ。
■ 長命館公園
館跡の南側に位置する。
■ 標柱
現在は道路となっている空堀跡に佇む標柱。
かなり風化が進んでおり、判読困難。
■ 地図
説明板に付随したものであるが、現在地や現代の位置状況が記されていないため、分かりづらい。