殿田館 遠望 |
訪問年月日 |
2025年2月22日 |
別称 |
戸ノ田館 |
所在地 |
福島県いわき市三和町差塩字館下 |
創築者 |
不明 |
主要城主 |
不明 |
築城年 |
不明 |
廃城年 |
不明 |
様式 |
山城 |
構成 |
不明 |
遺構 |
不明 |
設置・復原物 |
− |
文化財指定 |
− |
■ 沿革
館主・沿革等の詳細は不明である。
近接する匠番柵館、屹館との関連性を想定されるが、運用時期に関して中山雅弘氏によると
匠番柵館(14世紀代) ⇒ 殿田館(14〜15世紀代) ⇒ 屹館(15世紀代)とそれぞれ異なると推測されるという。
宝徳3年(1451)の岩城清隆が小峯氏に宛てた書状によると、同年に清隆の所領である長井の地を(差塩含む)一族の好島(好間・よしま)氏から白川氏の一族である小峯氏に与えたのだが、この地の百姓はまだ居座っている事、新領主である小峯氏もまだ現地を確認出来ていない事が垣間見える。
このように、差塩の城館群は平時における居館・戦時における詰城の役割の他、領主の変遷による百姓の逃亡・抵抗に対応する性格を有していると推察される。
■ 構成
標高516m、比高34mの丘陵頂部に位置し、東西27m×南北25mの規模で台形状の主郭と東側に犬走り状の腰郭を擁する複郭の館である。
主郭の北側・西側・南側の三方に土塁を巡らせており、西側尾根を堀切で分断し、この堀切は下から登ってくる道に接続している。土塁の規模は底幅6.6m、高さ3mであり、堀切の規模は底幅2m、上幅8m、深さ3.5mである。
■ 現況
館域の北東側に磐越自動車道が敷設されており、遺構は破壊されたものと思われ判然としない。
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■ 登道
道が敷設されているが後世の改変かと思われる。 |
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■ 平場東側
平場東側の磐越自動車道沿いに段築が見られるが、恐らくこれも後世の改変かと思われる。 |
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