■ 有屋峠探訪 その3


登山口から「二股」と呼ばれる二つの沢が合流する部分まではひたすら黒森沢を遡行する道である。
この「二股」までの道は緩やかであるも、非常に分かりづらいという評判であり、そして「二股」からは一気に稜線を直登する道に変わる。これが難所として知られる有屋峠街道である。










登山口から入ってすぐに黒森沢と並行する道を辿る。

黒森沢は神室ダムに注いでいるため、遡行する形になる。










いきなり黒森沢に注ぎ込む支流に遮られる。

非常に浅く幅も狭いので、一跨ぎにするも、露出する石を踏んで渡るも良し。
まだまだ余裕♪









話に聞いたように、分かりづらいという道ではない。
少なくともこの時はそう感じていた。

だがしかし、この後すぐに道を見失うハメになるとは…










こうしてみるといかにも古道という感じがする。










城館に例えると「切岸」のような斜面脇を通っている部分もある。

右側に見えるのは黒森沢。

「二股」まではずっと沢のせせらぎを聞きながら進む事になる。










先程より遥かに大きい支流「湯ノ沢」が行く手を阻む。
ここは一跨ぎはとても無理な幅なので、ここは石を選んで踏み越えて行こう。

石の選択を間違えると滑り易いので注意。










そして道は黒森沢へ出てしまった。

この先の道が見つからない。










今まで辿ってきた黒森沢右岸は画像左側ように茂みとなっており、
道があるのか無いのか全く判別が付かない。

果たして今まで通り右岸の藪の中に道があるのか、それとも左岸に移っているのか、
はたまた沢自体を逆行するのか…

ここで何度も沢を渡り、時にはコケて左足をずぶ濡れにしながら道を探す。
これで30分以上のタイムロスに。










諦めかけたその時、左岸より流れ込む湧き水を発見、
イチかバチかよじ登ってみると道が!

どうやら右岸から黒森沢に突き当たった部分の対岸に道が続いていたようである。










「二股」到着。
人為的に結ばれたリボンを見ると、一応人が来た形跡があるという事で安堵する。

ちなみにこのリボンのすぐ下は比高約2m程の崖であり、その喚起の意味があると思われる。










二股より振り返る。
先程のリボンの崖を降りて黒森沢を渡る。

帰途もまたこの崖を登ると思うと少々ウンザリ。









「一難去ってまた一難 ろくな噂を聞かないけど

百聞は一夜に如かず

体で確かめてみたい♪」






  その2へ     TOPへ     その4へ